月刊ホームステップ通信Vol.84-1面

98.Nov.Vol 84

ホームステップ通信
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掃除のしやすい改装の工夫	--キッチン、浴室を中心に--

毎日掃除していても、汚れるところは汚れるもの。徹底的にやろうと思えばきりがありません。やり方もさまざまであることはもちろん、掃除のしやすさの捉え方も”汚れにくいこと”、”汚れても目立たないこと”、”汚れてもちょっとの労力ですぐ掃除できること”とさまざまです。キッチンなど、使い勝手も大事ですが、今回は掃除のしやすさから改装の工夫を考えてみました。

キ　ッ　チ　ン

レンジ廻りステンレス最も掃除しやすく、汚れも落としやすく、耐久性もある。が、汚れていると目立つ。タイルいろいろバリエーションがある。茶やベージュだと汚れが目立たない。目地に汚れが染み込みやすいので、色目地にしたり、目地を減らすための大きめのタイルを使うとよい。この他、メラミンなどのパネル状のもの（汚れを落としやすい）、煉瓦（汚れが目立たない）など。		換気・排気換気が悪いと湯気や煙がキッチン全体に広がり汚れが付き易くなります。下引き排気システムレンジフードがいらない。油分が必要以上に上へ行かないのでレンジ廻り、天井が汚れにくい。ルーバー窓室内を効率よく換気。羽を水平にすると、両面を内側から拭くことができる。
		カウンタートップステンレス耐熱性、耐水性、耐久性、耐触性、全てに優れ、多少荒っぽい使い方をしてもそれほど問題なし。人造大理石基本性能に問題はないが、熱に関してステンレスにやや劣る。見た目は良い。酸には弱い。

この他、こんろをハロゲンヒーターや電磁調理器にすると、吹きこぼれやこびり付きの心配もなく、汚れても表面が平坦なので拭くだけできれいになります。

浴　　室

排水口
浴室の床は水はけが悪いと汚れがち。目皿型の小さな排水口は汚水が床一面に広がりがちなので、横長の排水ユニットにすると素早く排水できる。

壁・床
タイルの場合は、キッチンのレンジ廻りと同様。ただ、床に大きなタイルを使うと滑りやすくなるので、10センチまでにとどめるか滑りにくい素材のものを使う。

浴　槽
右図参照。色は薄い方が汚れやキズが目立ちにくい。

この他、壁面収納や収納家具の大きさを統一するなど収納を工夫すると、すっきりとして掃除もしやすくなります。見せる収納も個性的でいいのですが、細かいところに埃がたまりやすく掃除もしにくくなります。

浴室の素材と特徴

素材	耐久性・特徴	質感	保湿性	掃除
木製	腐りやすい。特殊熱加工した耐久性のよいものも出てきた	あたたかみがあり、肌ざわりや香がよい	大変よい	カビなどで汚れやすい。換気にとくに注意する
樹脂製	衝撃により、ひびやキズが付きやすいので注意する	肌ざわりがよく、色彩が豊富	よい	手入れがしやすいが、湯垢が付くと取りにくい
ホーロー製	キズを付けなければ、耐久・耐触性にすぐれる	肌ざわりがよく、色彩が豊富	よい	汚れが付きにくく、掃除しやすい
ステンレス製	耐久性、耐熱性保湿性、耐水性にすぐれる	肌ざわりがよく、光沢もある	よい	非常に手入れがしやすい
人造大理石	耐久性、耐熱性保湿性、耐水性にすぐれる	肌ざわりがよく、質感が重厚	よい	非常に手入れがしやすい
タイル	形や大きさが自由にできる。ひび割れなどによる漏水に注意	清潔感がある	ややある	目地が汚れやすいので、色目地にするとよい
樹脂+人造コーディング	亀裂が入らず重量も軽い。色彩の種類も豊富	清潔感がある	よい	掃除がしやすい

joho@homestep.com