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 工法の比較 


よく家を建てたいというお客様に、「どの様な工法が一番いいですか。」ときかれますが、それは、どんな家にしたいのかで決まってくるものです。工法の違いでどのような差が出てくるのでしょうか。コスト、強度、設計の自由など、色々な特徴があると思いますが、今回は代表的な6つの工法の特徴を挙げてみます。


主な構造と工法

 

 木造軸組工法 

工期 100160

日本住宅から洋風まで幅広くでき、増築しやすい。

「在来工法」ともいわれる伝統的な工法で、石やコンクリートの基礎の上に水平材の上台を置き、その上に一定の間隔で柱を立てて、屋根を取り付けます。タテ(柱、間柱など)、ヨコ(梁、桁など)、斜め(筋交い)の3つの木軸で住宅の骨組みを形成してしています。3階建て住宅も建てることができます。

特徴

·  加工がしやすいので、間取りが自由にできるが、広い空間が取りにくい。

·  通気性に優れ高温多湿な日本の風上に適している。

·  耐震性、耐久性に対応するため、最近では構造材を太く筋交いも強固にしたり耐久性の高い樹木を選択するなどの工夫がなされている。

 

 

 2×4(ツーバイフォー)工法 

工期70150

洋風やカントリーハウス風にしたいなら。

アメリカやカナダの住宅工法で、「木造枠組壁工法」ともいわれています。柱がなく、床・壁・天井の面(パネル)全体を支える工法です。継手などは木材を加工する必要がなく、釘と金物継手でマニュアルに沿って建てることができるのでローコスト化が容易です。

 

特徴

·  箱のような構造のため、台風や地震に強い。

·  遮音性・断熱性に優れている。

·  熟練した技術がなくてもマニュアルに沿って施工でき、品質のバラつきが少ない。

·  壁パネルで間取りを構成するため、開口部を大きく取りにくい。

·  気密性が高いが、木材を多用しているため結露対策には十分な配慮が必要。

 

 プレハブ工法 

工期60120

工期はなるべく短くして、建築中の手間をはぷきたいなら。


工場で半加工された建築部材を現場で組み立てる住宅の総称。用いる材料によって、木質系、軽量鉄骨系、コンクリート系があります。木質系では、壁・床・屋根に木質パネルを使った「パネル工法」が代表的です。また、現場で台所・風呂・居間といったいくつかのユニットを作り、現場に持ち込んで組み立てる「ユニット工法」もあります。しかし、現在もっともポピュラーで、ブレハブメーカーの多くが手がけているのは軽量鉄骨系です。なお、コンクリート系は工場でコンクリートパネルを作り現場で組み立てます。

特徴

·  構造材に鉄骨を使っている場合には、虫害や腐る心配がない。その半面、サピが発生すると強度が落ちるため、防錆対策の確認が必要。

·  工期が短く品質も均一。その半面、企画プランが多いので企画外の問取りや寸法の場合は、十分に確かめる必要がある。

·  低コストで耐震性・耐火性に優れている。

 

 

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