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98.Apr.Vol 80

ホームステップ通信
当社では毎月20日にホームステップ通信を刊行しています。暮らしにまつわる 便利情報や高齢者のためのすまいづくりなど毎月盛りだくさんの話題をご提供して おります。発送ご希望の方はこちらまでメールください。

 

 

高齢化とともに多かれ少なかれ白内障化がすすみ、視界が黄色がかって見え、物が識別しにくくなります。また、健常者でも昼間はともかく、夜は思わぬところで危険があったりするため、照明や配色に配慮が必要になってきます。

 

 照明 

 

 

 

明るさを十分に

 

若年層と高齢者の推奨照度

特に高齢者の場合、若年層と比べると、

一部屋の照明を一照明器具でまかなう場合・・・1.5倍の明るさ
読書や手芸など指作業を行う場合・・・・・・・2倍の明るさ
深夜の場合(通路、階段など)・・・・・・・・5倍の明るさ

が必要です。この条件を満たすためには、以下のような方法もあります。

6畳の部屋なら畳用のものを、8畳なら10畳用と、1ランク上の明るさのものを選ぶ
手元は、部屋の照明を明るくしたうえでスタンドで行う。
通路、階段等は、上からの照明とともに、足元照明があると便利。全体の明るさを補う事もでき、足元を照らすことで、危険防止にもなる。また、同じ空間で明るさの格差が大きすぎると目に負担がかかってしまうため、このような足元照明で格差を緩和することもできる。

高齢者以外の方にとっても、明るくなるほど視力がアップするため、明るさへも配慮は必要です。

 

まぶしさを緩和

 

拡散光たいぷ

 高齢者には明るさは必要ですが、まぶしいのは困りものです。
目のためには、蛍光灯の光源が直接目に入らない拡散光タイプ(布や乳白色のカバーで光源を覆っているもの)のものが適しています。
 また、蛍光灯特有の点灯時のチラツキをなくした明るいインバータータイプのものは、高齢者に限らず、どの世代にとっても目に優しい照明になります。
 夜、トイレに起きて照明を付けたときのまぶしさを緩和するため、前出の足元照明を設置しておき、上からの照明を付けなくても歩けるようにしておきます。
 トイレの中の照明も、スイッチを付けてから少しづつ明るくなっていくタイプのものがあるので、このようなタイプのものを設置しておくと、突然のまぶしさ感がありません。

 

点灯・消灯の工夫

 

リモコン

寝る時や起きるとき、畳やいすに座ったままでも、手元でスイッチを入れたり切ったり調光できたりするリモコンは、足腰の弱くなった高齢者の方に限らず、誰にとっても便利なもの。また、リモコンでなくても、ベッドの近くにスイッチが設置してあったりすると、寝起きが楽です。


センサー付きライト

人が近づくと自動的に点灯し、いなくなれば消灯するライトは、玄関に設置しておくと、荷物を持っているときや夜帰宅したときに手探りでスイッチを探す必要がなく、楽です。また、階段や通路などに複数の照明がある場合も、いちいち付けながら歩かなくてもすみます。

joho@homestep.com